「…いつ迄、影法師の様に人の後をついてくるつもりだ?」
「とか言いつつ、迷子になって呼び出し放送をかけたのは何処の誰でしたっけ ルキアさん?」
「私だってもう、この『でぱーと』やらの構造は把握しておる!馬鹿にするな一護!!」
ひと睨みして、また彼女は人を掻き分け進んでいく
小柄なルキアと違って、一護は人混みの中を進むのは容易ではないが、何とか彼女だけは見失わない様に─
眉間の皺が一層、深くなる
見失わない 離れない その理由は
彼女が自分から離れていかないようにと必死の証拠
どんなに人に紛れ、姿を眩まそうとしたって―
03.離れてやらない
■人混みは苦手です いつの間にか、はぐれてしまうから(笑)
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