方 と 私







「兄様 と 私 の関係は何て 複雑 なのでしょう」

「…」


「義理の 兄 と 妹」

「…―」


「詰る所、血の繋がり無い 赤の他人…」

「そう だな」


「…奇妙 な関係」

「不可思議 ということは無いであろう」


「―では、微妙 な関係…」

「微妙…か…」




「……家族」

「え…」

「如何した」

「いえ…、その 兄様が、そのような…」

「少なくとも、私はそう思っているのだが…」


「…―っ」



貴方がくれた其の言葉が、何て あたたかくて 居心地の好い ものなのか
私は思わず其の肩に寄せた額から伝わる温度で 識る