夜
想曲 の ように 触れて
初めて触れられた 其の手からは
戸惑いからくる微かな震えと
繊細な硝子細工を扱うかのような慎重さと
不器用な 冬のなかに息衝くちいさな春のような そんなやさしさを感じた
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