隊務が長引いてしまった―
ルキアはもう夕餉を済ませ、床に就いたであろうか…
最近、義妹は日々の出来事、興味を引かれた事などをよく話してくれるようになった
ルキアが見たもの、感じたものを共有出来る事を嬉しく思う故に、その時間は貴重であった
淋しさに近い感情を味わい、義妹と過ごす時間を心待ちにしていた自分に気付き、歩みを早める
廊下の端の灯がゆらりと揺れた
自室へ戻る前に、ルキアの部屋を訪れる
寝ているのか、灯りが点いていない
―それもそのはず、ルキアの霊圧は其処には無かった
「―…」
辿っていくと、そこは自分の部屋
「ルキア、こちらに居たのか 今戻った……」
襖を開けると、彼女は座卓に突っ伏して安らかな寝息をたてていた
「おや、ルキア様 夕餉を取られないままこちらに居られたのですね」
着替えを持ってきた清家が微笑ましげに言った
「未だ済ませていないのか?」
僅かに驚きながら言うと、ルキアが自分が帰るまで待つと言った事を告げられた
「白哉様、お食事は」
「…いらぬ」
ルキアから視線を動かさずに告げると、家老は静かに下がっていった
「このような場所では…風邪をひく」
起こさぬ様、そっと抱き上げると、無意識の返事なのか私の着物の前を緩く掴んだ
布団に横たえ、着物を捕まえている手を手で包みこむ
「待たせてすまない…」
僅かにルキアが笑った気がした
練り練りしてました、白ルキようやく書き上げました
渋った割には、あれれな内容です(笑)
家族ほのぼのを目指してみたんですが…どうなんでしょう…(汗)
でも、やっぱりこの二人は書いてて妄想を掻き立てられます
ルキアが弄った時計ですが、この日の後も白哉兄様は変わらず、隊務等に遅れる事もなくお過ごしになったと思われます
何だか、時計なんかなくても時間通り、きっちり生活してそうだ という胡瓜の勝手な想像で(笑)
読んで下さった方、有難うございます!
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