「わ…ッ!!!!」
短い声と一緒に、小さな黒が降ってきた。
少し遅れて、ひらひらと書類が降ってくる。
「…………すまぬ」
後ろ抱きにされ、少しうなだれながら、ルキアは呟いた。
「無理してねぇで、高い所届かねぇなら誰かに頼めよ」
「…もう少しで届くところだったのだ」
…むぅ と口を尖らせた彼女の小さな身体が自分の腕の中に在る事に、トクトクと鼓動が早まる。
「…相変わらず小せぇな、食ってんのか、オイ」
「失礼な、昨夜も食後の甘味の白玉を兄様の分まで頂いたのだ!今に背丈も伸びよう!!」
―と、いきなり背伸びをしたルキアの頭が恋次の顎に当たった。
「…ッてぇな!」
文句を言いつつも、さらさらと顔を擽っていく黒髪に、思わず口づけたくなった。
が、代わりに額をコツン…と彼女の後頭部に当てた。
降ってきた愛おしさ
いつもこの腕の中に在れば良いのに―…
何を思い立ったか恋ルキ。
同時に白ルキもうねうね頭の中で蠢いてたんですが、こちらは暫く練り練りしようと思います(練って何が変わるというのか 笑)。
こんな風に、日常のひとこまを妄想するのが好きです。
恋次は書いてて甘酸っぱいです(笑)。一ルキはポカリスエット、恋ルキはカルピスなイメージ…(何言ってるんでしょうね)。
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