師走の十日


今日、用事があって十番隊へ赴いた

通してもらった隊首室では、日番谷隊長と松本副隊長が休憩をとっていらした…いや、正確には日番谷隊長は御仕事中で、日番谷隊長曰く 松本副隊長だけがサボっているとのことだったが…



松本副隊長にも書類に目を通して頂いている間に、日番谷隊長に“さんたくろーす”について尋ねると、非常に苦い顔をされた

話の出処が浮竹隊長とわかると、更に大きな溜息を吐かれてしまった


日番谷隊長によると、“さんたくろーす”は残念ながら 子どものところにしか来てくれないのだそうだ
例外もあるようだが…それについては「察してくれ」とのことであった

私は『大人』であるし…ということは、“さんたくろーす”を信じているか尋ねた浮竹隊長は、私のことを『子ども』だと思っておられるのだろうか…むぅ…

でもその横から松本副隊長が「大人にとってはね“恋人がさんたくろーす”なのよ」と仰っていた
何でも 現世にそのようなことを歌った唄があるらしい


…では、『大人』で、恋人が居ない場合は“さんたくろーす”は来ないということだろうか…
今迄 “さんたくろーす”など存在自体知らなかったのだが、何だかこれはこれで少し残念なような、淋しいような気がする…