師走の二十五日
今朝 目が覚めたら…いつの間に置かれたのか
チャッピーと、兄様の芸術から生み出された わかめ大使 の大きなぬいぐるみが、リボンを纏って私に添い寝していた
一体誰が と考えたが、兄様は昨夜のことがあるし、清家殿をはじめとする使用人達に尋ねても「不届き者が…!!」と逆に何者かが私の部屋に侵入した痕跡が無いか調べられる羽目であった
結局、何も出なかったのだが…
ただ、眠りにおちる間際に微かに聞こえた鈴の音 あれは何だったのであろうか…
まさか、もしかして―…
……淡く抱いた考えは他言にせず、まだまだ私は“子ども”だ と、ひとり密かに思っておくことにする
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