「…ッいやで…す、にぃ…さまぁっ」
…―義兄妹でありながら、繰り返される背徳の行為…
それだけでも狂っているというのに―…
唇に血が滲む程、歯を食い縛りながら
その白い肢体を襲う快感に耐えるルキアの目に映るのは、
全身に与えられる愛撫に瞳を潤ませた少女の顔
「…緋真…」
鏡の中の兄は下に組み敷いた少女の背中に
愛しそうに口付けながら呟いている。
「兄様ッ…兄…あぁッ…!」
「私は…兄ではない…緋真…」
―狂っている…
義兄妹という立場で、繋がっているこの二つの身体も
…私を鏡に写し、亡き愛しの奥方の名を呼ぶ兄も
…そして、狂っていると思いながらも与えられる快感から逃れられぬこの私も…
辺り一面、
映るは火照った肢体、
艶やかな吐息…
誰もこの鏡張りの籠から逃れられぬのだ…
兄様も…私も…緋真様も…
初めて書いた裏文章です。
鏡プレイネタ(笑)を何方かがあげていらっしゃったらスミマセン…
緋真の面影を追い求めるあまり、義妹に手をかけてしまう兄様ですが、直接はやはり…
なので、ルキアのなかの緋真だけを映す『鏡』を使って、夜な夜な過ちを犯してる―という…
本当に過ち犯したのは、他でもない これ書いた私ですね(逃走)。
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