ひとつ ふたつ

真白にうかぶ 紅い花びら いくつ…?


みっつ よっつ

指でなぞって 丁寧に


いつつ むっつ

また 心音が僅かに奔りだす


ななつ やっつ

そうそう、黒髪に隠れた 首の後ろも忘れず



ここのつ…



「白哉兄様…」



胸の真中の紅を愛おしげに眺める鏡のなかの自分は
淫らな余情に漂う顔つきをしていた




花びらかぞえ

それは情事のあとの 密やかな愉しみ





モット?

モドル?