いつか市丸が私に言った
「気付いてはります?ボクと朽木隊長 似てるんですわ―ルキアちゃんのことに関しては」
そう言ってへらへらと動かぬ笑みを顔に乗せて
「ほな、また」と去る男を私は冷静な目で見送った
それからというもの、市丸は私がルキアを連れて歩いていると、必ず声を掛けてきた
話は私に しかし意識はルキアに
ルキアの怯えた反応を楽しむ反面、私の反応もみていた様だが
奴の期待に反して、私はいつも冷静であった
当然だ
そんな揺さ振りなど 無意味 なことで
市丸の言葉は根本的に誤っている
私とあ奴では決定的に違うのだ
ルキアが欲しくて堪らない余り、殺してでも手に入れたいと願うは市丸
しかし既にルキアは私のものであり、殺してでも他には渡さぬ
そう、たとえ こころ を殺してでも
モット?
モドル?