まるで真夏日のように暑い日 なのに

六番隊隊長の執務室の窓は全て閉められていて、
其処に居る白哉兄様は汗ひとつ掻かずに、寧ろ涼し気であった


私は反対に、照りつける太陽のしたを走って此処まで来たものだから、
首筋を汗がひとすじ伝う感触が不快で、懐から手拭を取り出した

「…暑いのか」

「あ、はい―少し」

首に纏わり付く髪をかき上げながら、汗を拭き取っていると、
文書の確認の手を止めた白哉兄様が、私に歩み寄って

「―!?…っ兄様?」

兄様の冷たい手が私の髪を束ね始め

「…これでは駄目だ」
と、ひと言呟くと

私の項を伝っていた ひとしずく を舌で取去った

「―――!」

更に私の体温は上昇して、身体が火照りだすのが自分でわかる

そんな私を見て考える素振を見せた白哉兄様は、

「…此処で暫く涼んで行くが良い」
と、私の襟元を広げながら提案した
首筋に舌を這わせつつ…






首に痕を残さないで と言ったのに…


「私以外の男に汗を拭わせる気か―…?」と噛み痕まで残されてしまった









モット?

モドル?