雨乾堂を取り囲む池の金魚が時折 ちゃぷん と水音をたてた。



「兄妹の仲は喧嘩から始まるのか」

「兄とは何なのだ 妹とは何なのだ」

等々…、いきなり質問を始めたと思えば、いきなり黙り込んだり、一方的に喋っているようであったり…

―普段口数の少ないこの青年が話す様子を浮竹は興味深げに、半分驚いて見ていた。



白哉の喋りが一段落したところで、ようやく浮竹は口を開く事が出来た。

「あれはな、喧嘩だと思わず本音がでるだろう?本音を言い合えるような仲って事だよ。
うーん……でも まぁ、喧嘩せず仲睦まじいっていうのが一番だけどな!
……あれ…白哉?」


いつの間にか青年は姿を消し、ちゃぷん と金魚が跳ねた音だけが響いた。





『喧嘩といえば、恋次とよくしているではないか…

―そう、確かこの間もルキアの鯛焼きを恋次が食べたとか食べないとか…最後はルキアの飛び蹴りが恋次の脇腹にめり込んでいたな…』

…良い気味だったと、微笑ましい(?)気持ちになりながら、白哉は家路を瞬歩で急いだ。