兄様のうえに 私は居る
一番 嫌いで、一番 感じてしまう この位置
「兄、様…っあ ん」
突然 両頬に触れられた
敏感になっている感覚は、それだけで ざわざわ と全身に快楽を奔らせる
「―!」
俯き 律動で乱れた髪が、恥ずかしい視界を折角 遮ってくれていたのに
其れを掻き揚げられて、私のしたの兄様の身体 兄様の御顔 兄様の表情 がはっきりと瞳に映りこむ
「…っ、い や…ぅあ」
恥ずかし過ぎて、じわり と涙が
身体と感覚に伝わる刺激が強過ぎて、じわり と濡れる感触
「淫らな表情だな…」
親指で涙を拭いながら、兄様は意地悪く言葉を放つ
せめてもの抵抗で、私は 固く 瞳を閉じた
羞恥に染まる その顔がみたい
モット?
モドル?