百回 その肌に口づけても

まるで真皮にも届かぬようで



どんな卑猥な言葉を その耳に注いでも

まるで鼓膜にも届かぬようで



どんなに強く奥深く繋がっても

骨と筋肉が擦れ軋む音がするばかり



相変わらず紫色のその瞳は 光を宿さず



言葉を発しないその唇は 甘い声を洩らさず





心が無くとも 交われると 思っていた




それでも私は 半ば自棄のように、その肢体を手放すことは無い








モット?

モドル?